水色のなかま

このブログはフィクションです。物語の設定は主人公の紹介をご覧ください。

第三章 水色のなかま ㊶世界の真ん中で愛を叫ぶ人

まずは、僕の話からでいいよね。

 

水色のなかま)ああ、いいよ。久しぶりだね。元気だった?

 

まぁ、僕のことなんかはいいよ。

それより、先日、とむ君に会ってきたんだ。妻と一緒に家を訪ねて。

そうしたら、庭にも出てわりあい元気そうにしていたけど、話してみて痛々しかった。いつもの芸術家特有の、僕らに上から覆いかぶさってくるようなオーラもなく、声は張って出してたけど、またよく分からない話になって、なんか、かわいそう、と僕は感じたんだ。

それで、次の日、最近地震が頻繁に起こっているから、妻を説き伏せて、非常持ち出し袋の準備は大丈夫かと、とむ君に声をかけてもらった。妻は、とむ君と気が合わないと言って嫌がっていたんだけど、とむ君がこちらの言う通りにならないでもいい、伝えるだけでいいからさと。そうしたら、缶詰はあるけど水は期限切れだったらしくて、買いそろえることにしたそうだ。

僕は、何も考えずに、衝動的にそうしたんだけど、妻は、その後、とむ君から電話がかかってきて、おじいちゃんの一周忌の金額を全部出すよ、と言われたそうだ。妻は、お金は兄弟で割ることになっていたから、いいよ、と断ったんだけど、とむ君、妻に心配してもらったことが、やっぱりうれしかったんじゃないかなー、と僕は思ったんだ。

 

水色のなかま)それで、君は、魂がまたいろんなところから帰ってきた関係で、覚醒反応で体調を少々崩していて、その上に、とむ君の心配なんかしたもんだから、そっちのネガティブまでまたかぶってて、目はものもらい、そして扁桃腺をはらしている状態で、僕らは、君がまた、過剰に人助けに走らないかと、ひやひやして見ているんだよ。その気持ちが分かるか??

 

悪かったよ。でもさ、・・やっぱり、見て見ぬふりはできなかった。

 

水色のなかま)それで、君の言いたいことは?

 

うん。・・僕はさ、水色のなかまに出会えて、こんなに愛してもらえてて、心配もしてもらえて、生まれてから家族の愛を知らなかった、そして、異次元にも愛されずにこき使われてきた身としては、君たちの存在が本当にありがたくて、僕は今、今まで感じたことのない安心感に包まれているんだよ。

でもさ、僕は、どうしたって、ここの水色のなかまの中に、ただどっぷりと浸かっていることが、できないみたいなんだ。ここにいれば幸せなのに、ここにいて、君たちの言うことだけを聞いて、他の存在の言うことを聞かないで、人間を助けようとも思わないでいたら、ものもらいにもならなかったんじゃないかな。

僕って、根っから、誰かと誰かの真ん中に立っちゃう性質なんじゃないかな。だから友達ができないんだよ、きっと。自分から、仲良くなった存在と、距離を置いちゃうんだから。情けないよね。笑。

 

水色のなかま)とうとうこの時が来たのかな、と思っているよ。巣立ちだよ、巣立ち。

 

巣立ち?・・やっぱり、もう僕は、君たちとも別れなきゃいけないの?!

 

水色のなかま)いや、そういうことじゃない。

ここの場は、君の場だ。君の場には、いろんな存在が来るだろう、それでいいわけで、僕らは、その存在たちの一つとしてここに来ているわけで。君のことは、相変わらず家族と思って愛し、家族と思って心配し、家族だから、君の幸せしか考えない、そんな存在として、これからもあろうと思うよ。

つまりは、君ってやつは、あらゆる世界のすべてを網羅しているから、あらゆる世界の存在と分かり合えるとともに、あらゆる世界の真ん中で、世界を動かしていく、そんな立場の担い手としての、役割と才能を持つ、そんな人間なんだ。

そう、人間界と異次元の間も取り持てる。・・いいかな、続けるけど、そんな君の役割を、今までは、君を愛する存在なしでしてきたから、君は、並み居る不幸を背負う人から、ネガティブを譲り受けるような奉仕をしてしまってきたんだ。しかし、もう僕たちがいるから、君は、君の役割以外のことはもうしない、君には、他にも世界があるから、誰かの荷物を背負いすぎることなく、その世界と世界の仲裁中に、多少なりともネガティブを被るかもしれないけれど、その程度で、君は、元気に活動していける、もう浄化の力もあるしね。

他者に、浄化能力も、その他の能力も渡して助けてきた、そんな君はもういないから、人間界では、安心して人助けをしてもいいんだ。僕らが、君を、不幸にはしやしないから。今までこき使われてきたのは、君に心の拠り所がなかったからで、僕たちは、今回、君が、とむ君を、人間として助けたことで、時は満ちたと感じているんだよ。

時は満ちた。巣立ちだ。順当に、そういうふうになっていくはずが、以前は、みんなが君に魂を返さないままで、君を、世界の仲立ちの立場に置いたから、それには無理があったの。それを実行したのは、一番多く君の魂を持っていた、君の母親だよ。でも、君の母親は、君の魂をいくら持っていても君にはなれない、それが証明され、改めて、君の居場所がここに用意されたというわけ、みんなの、ありとあらゆる存在たちの真ん中に、君の居場所がある。

君の母親は、心底君にあこがれ、君になりたかったが、それは無理な話だった。君の母親には、地球のネガティブに拠り所があり、そのネガティブは、君の母親を決して手放さないから、明るい采配が、どうしてもできなかった。君の母親は、明るい采配能力欲しさに、今世で、さらに君を苦しめ、君の魂を根こそぎ取った。その活動への返りが、君の母親を取り巻くだろう。世界が、もう君の本質を理解し、君の母親の嘘やごまかしが、全部露呈されたんだ。今に、現実世界でも、それを感じるよ。

 

なんか、難しいこと言ってるけど、この内容を、僕は証明できないから、一応載せておくだけにしとくね。

 

水色のなかま)それと、君に伝えたいのは、今回のとむ君への親切が、とむ君が継いだ◇◇家の先祖代々の霊団が、君を認めたこととなったから、地上にも、君を守る存在が現れたことにつながって、とむ君を始め、◇◇家は、君の一切合切を信用するに至ったから、君は、この覚醒反応を経て、今までとは違った活動が、人間界で行える運びとなったんだよ。

 

え・・?どういうこと??

 

水色のなかま)君が、君の生家である〇〇家に生まれた時、母親は、君を身ごもり、産み、育てながら、君を、決して地上に降ろさなかった。君の居場所は、次元的に制限され、地に足をつける前に家を出され、君は、体はあっても、魂が地につかないままで暮らし、なんとも弱い存在として、世間から扱われ、馬鹿にされ、軽んじられていた。

君の母親が、君の後ろ盾になることは一度もなかった。父親ですら、そうなることを許されず、また、父親も、地に足をつけることを妻である君の母から阻止されて、地に足をつける縄張りを、家族のだれにも与えることなく、君の母親は、地上を横臥した。君の父親のもたらす、または、家族がもたらす幸せだけを吸い取って。

そんな君の母親の考えが異次元に伝わり、また他の存在も、君をないがしろにし、君から何もかもを奪って幸せを得て、君の母に感謝した。君の母親は、君の魂を好き勝手に世界に与えることで、世界の縄張りをも広げていった。

そんなことをされていた君は、今、◇◇家の先祖代々が後ろ盾についたことで、君が人間界に入った時、後ろ盾の力を感じて、またその後ろ盾が君を愛し大切に思う気持ちを感じて、他の人間が、君のことをおろそかにできなくなる、分かるかな。そういう守りが君には必要だったんだ。人間と、人間同士の付き合いをするならね。

 

ちょっと、まだよく分からないんだけど。生まれても、魂は、地につかないものなの?

あと、〇〇家や◇◇家の先祖代々は、死んでも地上にとどまっていたの?それは、成仏していないってこと?

 

水色のなかま)いや、そうではないんだ笑。

なんと言えばいいのかな、死後の世界は、そんなに単純なものではないんだ。

この地球に、ありとあらゆる存在が、人間をアバターとして魂の一端を差し込んで、地上に生きているっていうのは、前に説明したよね。

mizuirononaka.hatenadiary.jp

 

うん。

 

水色のなかま)その、ありとあらゆる存在は、自分たちのなかまの魂が、人間界で他の存在たちと、いい感じで触れ合い学べるように、指導する立場として、体を持たない状態で、人間の近くに寄り添う方針が、取り決められているんだ。

その、指導者たちの寄り合い所が、地球のあちらこちらに散りばめられている。

その寄り合い所は、一つの異次元種族でできているわけでなく、たくさんの気の合う異次元種族で作られている場合が多々あり、とむ君の先祖代々も、そうしたグループとして、地上にて、仲間の人間を守っている状態なんだ。

その守りがあるのとないのとは雲泥の差、特に、とむ君の先祖代々は、とても力のあるグループだから、君は、地上で活動する時に、百人力を得たようなもの、僕たちも、他種族ながら、安心して、その光景を見つめているよ。もっとも、異次元的には、まだ、整理の途中だがね。君が、とむ君の先祖代々に認められてよかった。

 

ならば、なぜ、前回のブログで、人を助けるな、と言ったの?

 

水色のなかま)それが、僕らの愛。僕らは、君に無事でいてもらいたい、ものもらいでさえ、君に与えたくない、可愛いから、愛しいから。でも、君の活動は、君の自由だ。いつまでも家庭の方針にとどまる子どもは、どこか不自然なのと同じ、君も、僕たちの家庭を出て、君らしく生きることが必要とされている、その時期が来たんだよ、何もかもそろってさ。

 

ああ、まぁ、‥分かったような、分からないような。

つまり、僕は、今までは、僕を愛する人間もいなくて、異次元もいなくて、地に足もついていなかったから、僕の役割であった、存在同士の間に入って双方をつなぐ役割が、人間界で、とてもできる状態じゃなかった。それで、いろいろつらい目にも合ったし、死にそうにもなったし、どこにも居場所がないと感じていた。だけど、今は、愛する家族にも恵まれていて、異次元的にも家族の愛があって、しかも、僕を身内と思ってくれるとむ君や妻の先祖代々が、僕の人間としてのくらしをご指導・見守ってくださっている状態だから、やっと、僕が人間として、人と肩を並べて生きれる時が来たんだ、と理解していいわけだね。

 

水色のなかま)そう。

 

でもさ、なぜ僕の母は、僕をそんなに嫌ったの?僕は、そんなに目障りな存在だった?

 

水色のなかま)君の母は、君と違って、ネガティブの塊、天の神のいらない部分を集めて作られたのが、君の母親のおおもとの魂、おいそれと、魂の特質は変えられないさ。明るい君を見て、悔しく思った、簡単に生きてる君を、恨めしく思った、君に勝ってみたいと思い陥れた、・・そんなところかな。

 

へぇー。・・で、天の神は、なぜいらない部分を捨てたんだろうね。

 

水色のなかま)僕たちには、予想しかできないけど、その天の地位を盤石にするために、ネガティブな部分を削っておきたかったとか、悪い部分を別の個体ということにして、自分だけは助かろうと思ったとか、・・そこまで意地悪でないとしたら、天の神として生きるうちに、さまざまな出来事に対して負担が増し、心の奥の不満の部分が独り歩きして、天の神の魂の全体を支配し始めた、つまりは、一つの神に、二つの意思が誕生した。その、ネガティブな意思を仕切る方を独立させ、体を分かつ成り行きとなった、とも言えるかな。

 

なるほど、そうだったのかもしれないね。

 

水色のなかま)そして、このたび、君と生きる生で、君の母親は、根っからのネガティブさを発揮し、自分の存在を、世界に知らしめた結果となって、君の母親の意思は尊重され、この先も、ネガティブに生きることを許され、今後の居場所を、そのままの自分で生きれる場所を用意され、それなりに、その者の意思を優遇されたということだ。ただし、その場所は、地球ではないだけで、君の母親は、今後の方が幸せだと思うよ。

 

そのままの自分が生きれる場所かー。

 

水色のなかま)当然、君にも、そのままの自分が生きれる場所が用意されている。それが、ここというわけ。

 

何もかもが、自分の意思に沿って、用意されていくということだね。

 

水色のなかま)そうだよ。君は、無意識に、人のそのままを愛してきた。人は、そのままを知られるたびに、君に嫌悪を抱いた。人は、自分を嫌っていたから。しかし、それにもめげず、君は、変わっている自分を愛し、変わっている人をも愛してきた。その意思が尊重されて、君の居場所というものが、ここに開けることとなった。すべての存在の真ん中に。地球のありとあらゆるものの真ん中に。

 

・・で、僕の意思は、一体何だったの?

 

水色のなかま)自分が知った、いろんな面白い存在の良さを、他者に伝えてくってこと、君は、それがしたくて仕方ない、それが本音、本音が繁栄されるのが、この世界だってこと。

 

それだったら、心当たりあるよ笑。その通りだ。

 

水色のなかま)あははは。