水色のなかま

このブログはフィクションです。物語の設定は主人公の紹介をご覧ください。

第4章 体験記 ①人間に呪縛を与える異次元存在のこと

水色のなかま)では、今日は、ゲストをお呼びしよう。昨日のブログの内容に、物申したいことがあるという異次元存在たちだ。

 

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こんにちは。

 

異次元存在)よう、おまえよぅ、昨日は人間がかわいそうとか言って、俺たちの努力とか苦労とか、無下にするようなこと言って、どうしてくれるんだ、と怒っているのよ。

おまえの言いたいことは分かるけど、俺たちにも立場ってものがあって、上から言われたらその通りにしないといけないのよ、おまえと違って自由な発想が許されないのよ、そういう世界だってことを知らずに、勝手なことを言うんじゃねえよ。

 

そうだね。僕もそれは反省してる。君たちの事情も知らないでごめんね。

 

異次元存在)まぁいいけどよ、こんなふうに仲間に入れてもらえるのなら、駄目とかなってないとか、決めつけられないんだったら、別に気にしないんだけども。

 

まぁ、せっかくだから、話していってよ。

 

異次元存在)ああ、まぁ、ならよ、俺たちのことを説明でもするか。

 

うん♪

 

異次元存在)俺たちは、呪縛を守る民。呪縛されている人間の異次元にいて、その呪縛が破られないように守っているのが俺たちの仕事。呪縛、この間、おまえ破ったよな、その時にいたのが俺、そして、おまえが破る呪縛には、俺たちの仲間が絶えずそこについているってこと。

 

そうなんだ。

 

異次元存在)呪縛っていうのは、誰がつけたかというと、俺たちの上司の上司の上司、結構上の存在だ。呪縛がつけられる理由は、おまえたちが言ってた理由(前世で何かをやらかして、今回はそれをやってしまわないように力を封じ込めているという理由)もあるけど、もう少し違った意味もあって。

俺たちの種族は、この仕事をさせてもらって存在感を発揮している関係で、人間に呪縛がなくなったら仕事がなくなる、そういう立場なんだ。だから、できたら呪縛を取ってもらいたくない。悪いけど。

 

そういう立場のあなたたちなんだね。

 

異次元存在)そう、分かってくれたらありがたい。

 

立場と気持ちは分かったよ。でも、君たちの新しい仕事、何とかならない?

・・っていうか、異次元にも仕事があって、お給料的なものがあって、それで生きているってこと?人間の社会とすごく似ているね。人間も、職を失ったらすごく困るんだ。

 

異次元存在)そう、だから俺たちは、人間の成長度だけで、呪縛の解除や負荷の軽減が行えない、仕事がなくなるから、人間が呪縛を取るのをあきらめるまで、こんこんと嫌なことを話し、嫌なエネルギーを与え続けるよ。

大抵の人間は、それで呪縛を取ろうなんて思わなくなる、一部は稀に、おまえみたいなやつがいるけどね、あんなに呪縛を持ってて、普通に生きて、俺たちのネガティブにも負けない、みたいな。

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・・というか、負けてたよ。一時は、苦しくて、苦しくて、あやうく死ぬとこだった。でも、子どものこと思って耐えた。とにかく、自分から出すエネルギーを愛にしたいって思ってた。そうでないと、子どもたちがおびえちゃって、かわいそうだったから。

それから、呪縛があるうちは、人間にも冷たい扱いを受けて、心もいっぱい傷ついた。職場に留まっていたら、ストレスが溜まって子どもたちに当たりそうになって、家族で相談の上、職場をやめたりもした。とにかく、僕の心は、子ども中心だったから。

そのうち、呪縛が外れたり、僕の魂が戻ってきたりし始めて、少しずつで、今になった。今は、その当時に比べて、とても気持ちが楽だよ。

 

異次元存在)なんで呪縛が外されたり、魂が戻ってきたりしたか分かるか?

 

さあ、呪縛があるのも、魂がこんなに奪われていたことも、知らなかったから、よく分からないよ。

 

異次元存在)おまえははっきり言えば、特別な存在だ。でも、俺たちにそれは知らされていない、呪縛があったり、見た目の魂が小さければ、それ相応の扱いを俺たちはするだけだ、人間もそう、おまえのことを、みんな、たいしたことないと思ってバカにしてた。俺たちも、意気揚々と、おまえを縛りにかかってた、いじめていじめて、がんじがらめにして、何も好きなことができないように、苦しめて。

でもな、おまえいつからか、心の芯が光りだしたんだ。始めは、呪縛でおおわれていて見えなかったけど、だんだんと大きく、強く、胸の真ん中が青色に光ってきた。とてつもない美しさだった。

そこからだ、おまえは人とちょっと違うな、と感づいたの。その後、その光で呪縛が解けだした。俺たちはそれを上に報告した。上は慌てておまえの呪縛をほどきにかかった。でも、深くくらいついてほどけなかったから、おまえは自分の力で呪縛をほどいたんだ。自分の心が光るエネルギーで、徐々に、徐々に。

それでやっと外側の呪縛が取れ、そののち内側にため込んでいた負荷や役割なんかからの解放に、自然に向かっていった。そして、今のおまえがあるってことだ。

俺たちは、もうすっかりおまえの味方だ。だけど、おまえ以外の者たちの呪縛はそうはいかん、きちんとつけられているには理由があるし、魂の輝きが、自分の物でない場合もある、そう、水色のなかまから魂を請け負い、それをそのまま保有しているだけの人物もいる、それだと、それを持つ本人の光ではないから、呪縛が溶けださない。

 

では、僕が、お金をいただいて、誰かの呪縛を取る仕事をしたらどうなるの?

 

異次元存在)それは、上司が説明する。俺たちには分からん。

 

異次元存在の上司)おまえの呪縛は、人のものを代わりに背負っていた関係で、呪縛を背負う理由に欠け、呪縛の溶け出す要素が大きかった。しかし、おまえが、準備の整っていない者の呪縛を解けば、再び呪縛が与えられるだけ、その方が本人も楽だし、人間界での軋轢が少なくて済む、思いやりで呪縛は戻される。

ちなみに、準備がととのっていたかどうかは、取ってみないと分からない。

 

そうなんだね。ならば、それを仕事にしない方がいいんだろうね。

 

異次元存在の上司)それを仕事にすれば、われらの仕事が増えるだけ、人間をぬか喜びさせて、お金を巻き上げる、取ってもつく、取ってもつくで、お金はもうかるだろうが、本当に呪縛を取るには、本人の心が呪縛を溶かさねば、準備が整ったとは言えない。それを商売にするかどうかは、おまえ次第。

 

教えてくれてありがとう。でもさ、君たち、もう少し縛りを緩くするとかはできないの?

 

異次元存在の上司)それは、私の権限ではない、上司に聞いてほしい。

 

異次元存在の上司の上司)人間が、どうして呪縛をその身に与えられるのか、なぜ、そのように苦しまねばならないのか、端的に言えば、その理由は、人間が、必要悪だからだよ。

 

必要悪?

 

異次元存在の上司の上司)人間の悪は、必要なんだ。ここにいて、他の悪でない存在に、悪とは何か、愛でないとはなにか、それを身を持って教えないといけない。そのために悪がいて、その悪には、他の存在を傷つけないように、呪縛が敷かれている。

呪縛は、本人はつらいだろうが、他の存在がこの地球で過ごすために必要で、その呪縛を取ることが、皆の安全に関わるために、呪縛を簡単には取られないために、呪縛のある身に何度も何度も繰り返しネガティブな思考を与えて、精神を鍛えに鍛えに鍛えぬかせている、分かるだろうか、君がやってきたことだ、君が通った道だよ。

特に君は、呪縛の層が、人の何倍も厚いから、何十倍何百倍もかな、とにかく量がはんぱないくらいだった、だから、もともといい魂だったとしても、それだけにギャップの大きい負のエネルギーをその身に浴び続けて、ものすごくつらかったろうと思われる。

 

たしかに。

 

異次元存在の上司の上司)いいか、念のためだ、念のため。外れにくくして苦しめて、鍛えた上で、精神が、外しても大丈夫なまで鍛えられたならば、外す活動をして、そして大丈夫か様子を見る、できなければ再びつける、の繰り返し、君の言う通り、われらで呪縛の解除は可能だよ。しかし、君にやってもらっても別に構わないよ。人間の気持ちを感じて、われらは活動していない、様子を見て判断するだけだから、たまには外してみないと人間の本心が分からないこともある。君にやってもらっても、別段構わないとわれらは感じているよ。君次第だけれどね。許可は取ってあるよ。

 

そうですか。ありがとうございます。

 

異次元存在の上司の上司の上司)呪縛を守る者が、他の仕事ねー・・、よし考えてみよう。やはり、人間には、学びのための苦しみ、とある限り、仕事の確保のために、という認識で、異次元存在が人間を苦しめているのなら、そこは、はみ出していたら問題だと思う、その通り、君が正しい。

 

少しでも、矛盾のない采配をしていただけると人間も助かります。

 

異次元存在の上司の上司の上司)そうだな。考えてみよう。

そもそも、新しい地球には、もうこうした呪縛を与えて苦しませる制度が必要ないので、この制度は制度ごと、他の星に持っていくものなので、地球にこの仕事があるのももう少しなのだが。

次の星の準備の方に、人員を効率よく回すから、そもそも苦しむ必要のない者を、いつまでも呪縛を与えて確保しておくことの方が問題だから、そういうふうに思われる民を見かけたら、縛りを取ってみてほしい。その際には、私が采配するから、私の資料ともなりうるし、よろしく頼む。

 

いろいろありがとうございます。

 

異次元存在の上司の上司の上司)いやー、君の昨日の叫び、上まで届いたよ、だから来た。下から見ないと分からぬ風景がある。これからもよろしく頼む。

 

はい、できるだけ。

 

 

 

水色のなかま)どうだった?

 

うん、初めての方々だから疲れた笑。そして、いろいろ話を聞けて良かった。

 

水色のなかま)そうだね。仕事のこと、少し考えてみたら?許可も下りたし、以前より抵抗エネルギーが少ないよ。何にしても、許可は必要だったんだね。

 

許可いただけて良かった。よくしてもらえて感謝いたします。

 

水色のなかま)君は、もっともっと、いろいろな存在と話をしなければならない。僕たちの見解を超えて、いろいろな存在と仲良くなって、異次元を縦横無尽に歩けるようになっていかないといけない。

異次元にはいろんな仕事があるんだ。地球と同じように、上司と部下がある、組織というものもある。君は個人だけど、他の大抵の存在は、みんな組織だ。だから、予想だけじゃダメ、決めつけじゃダメ、話して理解し合わないと。それが、君さ。

 

うん。たくさん勉強だ。

 

 

(水色のなかまのイメージです。↓)

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