水色のなかま

このブログはフィクションです。物語の設定は主人公の紹介をご覧ください。

第5章 こもの屋へようこそ ➅地に足をつけるとは・地に足をつけられなかった理由とは

水色のなかま)草木を愛でて、野菜を作ったり、薬草の勉強や体験が順調のようだね。

 

できる範囲ではあるけど植物を育ててて、それが面白くて仕方ない♪

YouTubeやネット検索で教えてもらっては試してて、ほら、ミニトマトの脇芽を水につけていたら、こんなに根が出てきた!

 

 

僕は、このミニトマトの脇芽を、土に植えて、もっと根が張ったら、大きなペットボトルを使って逆さ栽培をしようと思っています。逆さ栽培だと、虫がつきにくいのだそうです。

 

botanique.jp

 

今、一足先に、キュウリの逆さ栽培にチャレンジしてますが、僕の家は一日中日の当たるような場所がなく、またキュウリに適した日照条件もよく分からないため、一応南側に吊るしてみてはいますが、無事に育つかは分かりません。

しかし実験的で面白い♪ 、キュウリもミニトマトも家のどこで育つのか試し、問題が起きたら解決法を調べて工夫し、ぐんぐん育つ場を見つけていきたいです。

 

水色のなかま)そう、生き物は、場と条件さえそろえばぐんぐん育つ。人間も同じこと、ぐんぐん育つ場所を見つけることが、地に足をつけるということ。

 

地の輪の神)現代の若者が、地に足をつけるは容易ではない、なにしろ自分たちより年上の先人たちに気に入れられなければ、足のつま先ですら入れてもらえないからだ。

先人たちは、地に生きながら、心身が弱くなっていく自身を守ってくれる若者でなければ助けない。よって、地には、同じような感覚の者ばかりがさかえ、今に至るのだ。

そうした多勢の考えや感覚が幅を利かせている地球の地だが、その者らの考えばかりが正しいのではない。彼らには彼らの正しさがあるだろう、しかし、そうでない正しさを持つ者が地上に居なければ、地上は荒れ果て、地球は疲れ果て、地球を見ている者たちも、これが地球に住まう民か・・、とがっかりした目で地球を去るのみ。

今は、長らく待ち望んだ人望ある人物が、地球のために、そして、地に足をつけられないやさしい民のために、立ち上がる時が来ている。皆にはそれを自覚していただきたい。

正樹が、こうした植物を通して学べることは大きく、植物にせよ、動物にせよ、生き物は皆、体に生きる糧を持っていて、それを発動させることが地に足がつくこと、それには、どんな場がその個体にふさわしいかを年長者がいろいろ試す機会を与えるということ、正樹は、今は植物を、そして、最近飼った子犬を通してその個体の良さを見出そうとしている。その良さこそが、その個体の生きる糧なのだから。

よいかな、もし親子で気が合わぬ場合、親は子の悪いところばかりが目に付くであろう。しかし、欠点は裏返せば長所であって、その長所を無くそうと皆が躍起になる場面を見て、われらは悲しい気持ちとなる。

気の合わない親子で集う意味は、気が合う親子から一段上のレベルの段階で、親が子の欠点をよいところと思い、足を地につけさせてあげる、その工程を高レベルのハードルで行うがゆえに、今集うのである。

正樹も、理屈では分かっていたが、最近ようやっと引きこもりの子のことを、”この気になってしまう点の裏には長所があるんだ”、と気が付いてきた。そして、もっと長所を見つけよう、という気持ちに、日々の意識が傾いてきた。それまでは、この子を悪と思い、何とか指導して立ち直らせないと、という意識の方が強かったが、それも愛だが、欠点を長所と思い、その子の力を伸ばせる度量を持つことは、さらにすべてを包める愛だと言える。

 

僕が、果たしてそういう愛を持てる人間になれるのかは分からないけど、メダカを飼ったり生き物と触れ合うごとに、バッタに跳ぶな!と言ったり、チョウチョにさなぎになるな!と強制したり、また犬に、飛べるまで頑張れ!と言ったり、魚に、足を生やすまでは無視するよ!と言ったり、そういう無理な課題を、親の勝手で子どもに与えたくないなー、と思うようになりました。

子どもには、我が子と言えども特徴があって、自分とは違うんですよね。

だから、僕が子どもの生きれる場所を見つけるのは難しいけど、子どもが、自分の生きれる場所を見つけようとして手を出そうとしている趣味や人間関係などを、端から折る様なマネはしないほうがいいなーと。

家族として、伝えなきゃいけないこともあるから、そこの線引き難しいけれど。

ええと、僕は割と活動的で社交的、引きこもりの子どもは内向的で、自分の話をほとんどしないので、言葉が通じない子犬よりも、ある意味気を遣うことありますね。

まぁ、この先も続くんでしょうね笑。

 

地の輪の神)その引きこもりの子を、地に足つかせたらどうなると思う?

 

たぶん、すごい地力がある子なので、世界への影響力がすごいと思います。僕なんかよりずっと。

 

地の輪の神)それゆえに、他の異次元存在たちから、正樹のもとで地に足つくことのないよう邪魔されてきた、分かるかな?おまえが地につくを阻止することで、その子どもの地につくも阻止できる、そういった二重構造の邪魔。

 

え?僕、逆だと思ってた。僕が地に足つくを邪魔するために、この子によって僕が苦労させられていたのかと。

 

地の輪の神)そうではない。そう思わされてきたんだ。そして、正樹の母は、自分がこの子を地に足つけさせてやりたかった、それだけの貢献力があることを世に知らしめたかった。それゆえの正樹への邪魔。

だが、世界は、正樹の母でなく正樹にこの子を育てさせた。そして、正樹は、ここに、この子の子育てという自ら決めてきた仕事と、それを貢献することで身につく力とを手に入れた、いや、手に入れつつある。今から渡そう、その力を。

 

え??、なんのこと??

 

地の輪の神)正樹のやることなすことケチをつけ、正樹をいじめてきたのは、母が、正樹を地につけさせないため。そして、正樹の子どもを地についていない正樹の代わりに自分が育て、自分が地につけさせようと母は計画していた。その子の力の大きさが分かっていたから。

だが、そういった不正は、地の世界が一切を許さない、正樹は正当にこの子を育てる力を取り戻し、もうすぐ自分が地につくと同時に、この引きこもりの子も、いよいよ地につくときがくる。

 

それは嬉しい。僕の夢でした。この子に居場所を与えてあげたかった。

・・・なんだか眠いんですけど、・・・あれ、気が遠くなる。

 

地の輪の神)それが、覚醒反応じゃ。(つづく)