水色のなかま

このブログはフィクションです。物語の設定は主人公の紹介をご覧ください。

第5章 こもの屋へようこそ ①自分のやるべきことを知る

まずは、昨日のことを話そうと思うよ。

 

水色のなかま)昨日は、以前にもあったように、連れ合いとウォーキングするために出かけた先で、ある旧跡を通りがかり、そこに捕らわれている大きな魔法生物を見つけたんだよね。

そこには、その魔法生物のほか、たくさんの祠に留め置かれていた、多くの魂を君は確認していた。始めはそこら一体の気味悪さを感じていた君だったが、周りの怪しい雰囲気がいつからか解けて、最後には、君は、そこの場の存在たちと心を通わせられたんだったよね。

 

うん、そうなんだ。

妻と出かけるまでは、まったく予想してなかったけど、なにか虫の知らせでもあったのかなー、妻の提案で、引き寄せられるように現地に向かったんだよ。

現地につながる細い道の入り口と、細い道沿いには、たくさんの祠があって、僕は、正直言って始めは不気味さを感じていた。つまりは、その祠に魂が入っているのが分かっていたからなんだけど。

それで、現地についたら、”おおー!”と思った。イモリをだいぶ大きくしたようなおとなしい生き物がそこにいた。そして、その生き物が、首と手足をつながれて、そこから出られない様子を見たんだ。

僕は、どうしてそこにいるの?、誰につながれたの?、などと話をしていたんだけど、いろいろ話しているうちに、その生き物をつないでいた輪が外れて、その生き物が解き放たれたのを見たんだ。

あ、やばいかな、襲われる?、と一瞬思ったんだけど、全然そんなことはなくて、すごくおとなしくやさしい生き物だった。ならば、なぜ捕らわれていたの?とも思ったんだけど、少し考えて、誰かの都合でここに留め置かれていたんだなーと思い、本当に気の毒だったなーと思ったんだ。

その後は、細い道を帰る中、アヌビスさんから、祠に留め置かれている魂を、冥界に誘うことを頼まれて、強引でないように気を付けながら、声をかけて歩いていたら、自然に魂が解き放たれていき、みんなが自由になっていくのを感じたよ。

大きな生き物やみんなは僕についてくるのかな、と思ったら、道の端まできて僕を見送ってくれた。みんなやさしい存在だったから、僕は、一緒にいてもいいなーと思ったんだけどね。

その後は、どうなったのかなー。

 

アヌビス)私から説明しよう。・・もう、私の波動がきつくないだろう。

 

mizuirononaka.hatenadiary.jp

 

そうだね。始めて話した時はきつかったけど、なぜ今はそうでもないんだろう。

 

アヌビス)冥界は、地面の下にあり、そこが、人がアバターである人間の体から魂が出た際、つまりは、死を迎えた際、次に行く場所であるということは、以前にも説明したとおりだ。

君は、水色のなかま出身の魂。水色のなかまは、地球のワンネスを司る種族であり、いわばワンネスの番人であり、本来の死後に行く場所である、地球に本来備わった死と生をつなぐ道である冥界の者と、波動が合わぬわけはないんだ。

ならば、なぜ当時は合わなかったのか・・、それは、君が、他者の魂をも体に有している状態だったから。君の魂が大部分戻されて、おかしな呪縛も取り除かれたことで他者をフォローする必要がなくなって、自分自身に戻ったから、本来の感じ方に戻ったから、抵抗感がなくなったんだよ。

 

そうかもしれないね。昨日の冥界の仕事も以前より自然にできた。知り合った存在の皆さんも、みんな優しくてワンネスの感じがした。

そして、なにより今、僕自身の気持ちも、どこか落ち着いて、そのままの不出来な?自分も好きと思える、そんな心持ちになってる。そして、子どもたちに対しても、そのままでいい感がどこか増してるというか、それしかない気持ちを感じている。

 

アヌビス)そんな君でよかった。

では、昨日の説明をしよう。

今、地球の波動が上がっていることを、皆は感じているだろうか。波動が上がるごとに人間は嘘がつけなくなってくるし、不自然な縛りがどこもかしこも外れていく、目に見えない生き物は皆、自分の居場所に帰らざるを得なくなる、いいかな、地球には、人間や動物の他に、目に見えない存在がいっぱいいて、普通に生活しているんだ。

しかし、捕われていた生き物は気の毒だ。大昔の呪い(まじない)で、生き物の持つ力をそこに留め置く目的で、体を不自由に繋がれて、長い間放って置かれていたのだから。そのままでは自分の土地に帰ることもできずにいて、正樹が呼ばれたのだ。

正樹は、心を通じて、その生き物に安心感を与えた。その結果が、その生き物を繋いだ枷(かせ)が壊せることにつながった。また、周囲の祠に留め置かれた魂たちも、みんな冥界の存在だった。力ある者は利用のために留め置かれ、心優しき者は、いつでも使われたのだ。

正樹は、その者らにも安心感を与え、冥界に誘ってくれた。おかげで、みんな救われたよ。

 

優しい人は、たとえ始めは不本意であっても、与えられた職務に真面目だからね。ここを離れちゃいけないと思い込んでいたのかもしれないね。

 

アヌビス)でも、それは叶わないんだ、地球の波動の変化により、全員が一所(ひとところ)にいれられない状況なんだ。この先、でなく、もうそうなっているんだよ。

よって、どんな術でつけられた枷(かせ)も外れる、その者の意志があればね。みんなの意思を、正樹が解きほぐしてくれたんだ、ありがとう、助かったよ。

 

僕は、話をしただけ笑。

 

水色のなかま)君は、至極、自然体だったね。

 

そうだね笑。

今日になって、僕のやることが見えてきた気がする。

僕は、いろいろがちゃんとできなくてもいいんだし、ちゃんとした人になるように努力しなくてもいいんだ。そのままの自分でいいんだ。もちろん子どもたちも。

これからは好きなことをしていこう。ただそれだけ。

 

水色のなかま)今日は、このへんにしておこうか。

 

うん、そうだね笑。