水色のなかま

このブログはフィクションです。物語の設定は主人公の紹介をご覧ください。

第4章 体験記 ⑫子育ての不思議(子育ては子のためでなく親のための通例儀式)

水色のなかま)さぁ、まずは、ここ数日のことについて話そう。

 

はい。ええと、僕は一昨日、新型コロナウイルスの3回目の予防接種に行きました。副反応は、翌日から体中の関節痛と発熱、倦怠感で、昨日は、一日中横になって過ごしました。今朝は、だいぶ回復しています。

ワクチンを打つこと、ぎりぎりまで迷ったんですけどね、結局、家族が皆打つと言っていたので、僕も打つことにしました。迷った理由は、YouTubeでいろいろな説を目にしまして、打たない方がいいかも、と思ったんです。でも、妻が僕をすごく思ってくれていて、子どもたちの意思が揺るぎなかったのを確認して、僕も打ちました。

僕は、よく、社会的な試みに対して、賛否両論ある時、自分がどう動こうか迷った時には、子どもたちの意見を参考にしています。なぜか無意識にそうしています。自分でも、その理由は分からないのですが。

 

地の輪の神)わしから話そう。

ほとんど正樹は分かっておる。子育てというものが、いかに間違った捉え方をされて社会的にマニュアル化されているか、本能の、心の深いところで、正樹は、子どもらの見解を、深く信頼しているのじゃ。その理由は、子育ての本質を、正樹が知っているからとわしは思う。

 

僕が思うのは、僕には子どもが数人いますが、その中でも、引きこもりの子は、僕を学びへ、そして、僕を僕の正当な道へ導いてくれる、人生の案内人のような気がしています。

僕を導くために、この子はどうあっても自分を曲げません。時に、世間知らずで生意気に見えるとこもあります。生かされていることを甘くとらえ、感謝が足りないんじゃないかと感じることもあります。でも、それは、僕を育てるために仕方ない態度なんです。この子がそうな分、僕は、この子を生かすために、持てる力の何十倍も頑張り、自分の能力を伸ばしてきました。

また、娘は、引きこもりの子と違う方法で僕ら家族を助けてくれています。いわば、幸運を運んでくれる存在、とでもいいましょうか。

昨日は、寝込んでいる僕の代わりに、妻を助手にして、リビングの模様替えを精力的にやってくれて、リビングが、とても過ごしやすい空間になり、僕は、娘の隠れていた才能にびっくりしたのでした。

実は、また犬を飼うことになったのです。その犬も、娘のつてで我が家に引き取れることとなり、その子犬が、大きさ以外は、まさに前の犬にそっくりで、その犬を見たとたん、家族の全員が、『この子を飼いたい!』という気持ちになり、リビングの模様替えは、新しい犬のためのものでした。

他にも僕には子どもがいて、子育てでいろいろな苦労もしているけど、僕は、ただひたすらに子どもを愛して、子どものいいところを発見して、子どもたちの笑顔にその都度幸せを感じて、生きていればいいんだなーと、ざっくり思っているわけです。

 

地の輪の神)ここでそういう見解を話してしまったら、わしの出る幕がないではないか笑。

子育てというものは、子どもを愛してこそ始まっていく。子どもを育てるという目的意識は、子どもを社会に役に立つ人間にするでなくて、子どもは、親が、愛を発するために存在するのじゃ。親が愛を発することで、親の幸せというものが、一段も二段も向上するのだからの。

それを、正樹の親は間違った。正樹を、自分の役に立つ人間に育てたくて無理を強いた。結果、今は、自らの愛を向上させることができずに、返って、持っていた愛さえ少なくして、自らに返る愛エネルギーがごく少量となったままで、ただ年をとっている。

愛したら、愛されるのじゃ。自分が愛する対象がたとえ子供でも、返ってくる愛は、他から回ってくる。くるくると、渦のように、愛がその者に集まってくる。子どもに与えた愛が、結果、親を幸せにしていくのじゃ。今、まさに、正樹の家は、幸せでいっぱい。犬が、今夜、届くのを、家族全員で待ち望んでいるのだからな。

犬が来たら、引きこもりの子が犬を愛そう。その愛が、きっとその子に返ろう。よって、子どもやペットを愛することは、結果的には、家族全員を幸せにしていくのじゃ。

これくらいで、仕組みは理解したかの?

 

はい。犬に会うのが楽しみです。

 

アヌビス)その犬は、前の犬の生まれ変わりだって知ってた?

 

うん、なんとなくは。

外見がそっくりなところと、動きがそっくりなところと、実は、前の犬が死ぬ前にこの子犬が産まれたんだけど、誕生日が、前の犬がご飯を食べなくなった日と一致していたから、きっと、次の体が無事生まれたことで、自分は今の体を手放そうと思ったから、ご飯食べなくなったのかなーと、娘と妄想したんです。

引きこもりの子も、他の子どもたちも、みんな、この子が気に入ってしまって、特に、引きこもりの子は興奮しちゃって、この子犬がうちに来ると決まってから、早起きになりました笑。そういうところからも、やっぱりこの子犬は、うちに来る子なんだな、と思いました。

 

アヌビス)ちなみに、冥界の犬だから、よろしく。

 

うん。なんかそんな気がしてたよ。アヌビスさんも犬だしね。アヌビスさんと縁がありそうだな、と。

 

アヌビス)分かってくれてればいい。

 

はい。

 

 

地の輪の神)おまえの言いたいことは分かっておる。なぜ、あまりにも子育てを誤解する者が多かったのか、マニュアル化されて、その通りに育てないけないようないといけないような雰囲気が、なぜ生まれてしまったのか。まるで、親は、子を愛してはいけないみたいになったのは、どうしてか。そんなに下々の愛を、上の方々は欲しているものなのか、と。

 

まぁ、そうですね。僕自身も親に愛されませんでしたし、逆に、親からは、親とか目上を愛するように強制・教育されました。その経験が、反面教師となって、今の僕の子育てとなっていますが、途中までは、親にされたとおりに、基本、子育てしてしまってきたのが、すごく悔しいんです。できたら、始めから、子どもを愛してあげたかった。

 

地の輪の神)その経験が生かせる場がきっとくる。そして、そろそろ子どもたちが動き出すから心得ておくように。

娘が動き、次には、引きこもりの子、その後も順に、今まで人見知りだった子どもたちが、どんどん社会でつながりを得ていくから、そのつながりを大事にし、その子らの輪を守れる強さを正樹には身につけさせてきた。全部の苦労が、そこにつながっておるのじゃ。

状況は変わっていく、コロナの注射は、おまえには有益だった。結局、何をやっても愛には愛しか返ってこん。

コロナの注射は、おまえの体から、今まで癖になっていた、誰かの魂が、正樹の体に入り込んで休んだり、よいアイデアを奪ったりしてきた現象を、取り除く作業をなした。

もちろん、体に免疫もついたが、一旦体が弱ったことで、異次元の存在に身をゆだねてもらっていた間に、不正に正樹の魂にくっついてくる存在たちを一掃し、そういう者から、不正に正樹の魂を持ち逃げされていたものを、元通り返させたし、これで、正樹は、そのままの自分に、一段階近づいた。

もう少しで、自分自身の全貌も分かるだろう。

だから、これからは、自分の身に起こる激動な出来事に耐え忍ぶではなくて、変化に追いつき、その変化を大事にし、守っていく、正樹にとっても、ただ耐えるよりも、一歩前進した、能動的な生活がそこにあるから、それを予言としてとらえ、今までのことは水に流し、新しい自分をいうものを、垣間見ていってほしいと思う。

 

子どもたちのこと、この子にはできないとか、この子にできるはずがないとか、思わないほうがいいですね。今回は、娘の能力にびっくりしましたから。決めつけていたら、きっとまた、びっくりしちゃうだろうから笑。心臓に悪い笑。

それと、子どもの道は、親には与えられないんだし、子どもが自分で見つけるのだから、僕が、先走ったり、助けすぎたりしないで、僕は僕のことをやってることにします。いろいろとやりたいことがあるので、ちょうどいいです。

 

地の輪の神)もう教えることがないわい笑。

 

ありがとうございます笑。