水色のなかま

このブログはフィクションです。物語の設定は主人公の紹介をご覧ください。

第三章 水色のなかま ㉟世界の平和を望むのなら

水色のなかま)今日は、われわれの話ではなく、ゲストをお招きしている。

 

地の神)快く感じぬでも無理はない、我は地の神、地とは、地響き、地割れ、地殻変動、地を走るものどもは、みな牙を持ち、刃を持ち、互いに戦い、勝った者がこの地を奪い、輝かせる、そんな血族の血筋を人の間にもしのばせ、いまだに競争意識を持つことのみが、人の発展だと、そういった価値観を広く広め伝えている、その野蛮さが走る源の張本人だからな。

 

はじめてお目にかかります。水色のなかまのご友人ならお話いたします。

 

地の神)おまえは我がこわくないらしい。

 

そこが変人なので、気にしないでください。

 

地の神)おまえの心には何もない。

 

それは、頭が空っぽということかな笑。

 

地の神)こびへつらうとか、さからわぬほうがいいとか、はたまたばかにするとか、下にも上にも見てない。

 

いや、ただ、何の話だろう、と思っています。

 

地の神)何もかもに対してフラットなおまえに話そう。

実はな、われらは、地の神として、地球に君臨し、地の技を、地震も含めて司ってきたものなのだが、ここへきて、地震と皆の思いの間の因果関係を、どれかの人間のサロンで明かそうと思っておったのじゃ、それが、ここだったとは。

こんな、ただのブログで話すことになるとは思わなんだが、ここしか機会がないとわれらも感じているので、話そうと思う。

よいかな、われらがなぜ人々に、自ら一族の思いを人の血の中に忍ばせて、人間界でも広く伝えようと思っているか、それは、その考え方が、唯一無二で、最も素晴らしいと思っているからでは到底ないんだ。

なぜなら、われらも、実は、水色のなかまなのだ。もとから地球に住んでいた異次元種族の端くれなんだ。この通り、見た目はきれいではないがの。

 

はい。

 

地の神)だが、おまえのようなものが人の間から出てきたのなら、そろそろこの考えを改めようと思っているのだ。

 

はぁ、ええと、まだよく分かりませんが。

 

地の神)われらはここで、競争意識の返上をしようと思う。

 

すると、どうなるのでしょうか。

 

地の神)身の心のあり度が、災害を引き起こす、身の心が競争意識で愛に疎い者は、より災害を引き寄せる、そうした者たちの引き寄せが合わさって、大地は揺れ、大きな地震が引き起こされ、そこに隣合う、よき心の者の身にも、危険を与えてしまうんだ。

われらは、それも運命とたかをくくり、われらが流した価値観を、まさに人間社会で実行する者たちが、自らの身の心持ちで不幸な災害に遭っていくのを見て、ほくそ笑んでおった。このあたりで、もう一つ大きいのを、とも、ある程度算段しておった。

皆の負のエネルギーで災害を引き起こすのは、まったくもって簡単で疲れなかったから、それを被る者が、自らを知るために、学びとしてそれを引き起こす役目を担うのは、心も痛まず簡単であった。

しかしながら、そうもいかなくなってきた。

愛ある者をなぜ苦しめるのか、という、われらの仕置きの矛盾を強烈についてくる思想が、人間界から出始めているからだ、そう、おまえだ、おまえの思念がわれらの心を貫き、もうそういった矛盾が、学びを与える者の所作に少しでも出ないよう、努力を重ねよ、と、そんな思いが、われらの心身の細部まで、行き渡ってしまったのだ。

よいか、そうなったら、もう、不正はできない。愛ある者を救わねばならない。愛ある者にまで、地の苦しみを与えてはならない。しかしながら、地震は起こさせてもらう、これは確実に、地が、もう悲鳴を上げている、早くマイナスを放出しないと、この地球は助からないんだからな。

おまえに告ぐ、今後のわれらを見よ、矛盾があるかどうかしかと見よ、その上で判断せよ、これ以上、われらの体を貫くでない、分かったな。

 

なにを言っているのか、僕にはよく分かりません。

とにかく、地震は起こすんですね、それは、今までたまりにたまったマイナスエネルギー放出のため、致し方ないと。

 

地の神)そうだ。

 

次の一回は、どうしても愛ある者も巻き込むが、その次からは、二度とそれがない、と、そういうことをおっしゃっているわけで。

 

地の神)なぜそんなに厳しいのじゃ。

 

では、何を言いにここへ来たのでしょうか。自分たちの矛盾は仕方ないから許せよ、と?

 

地の神)・・そうは言ってはおらんが、われらの身にもなってほしい、そんなにすぐには改められない。

 

分かりました。

僕から言えることは、エネルギーの流れって自然だと思うんですよ。その流れって、小さいうちはどうにかなるかもだけど、大きくなったら、もう、誰にも引き留めたりできないものじゃないでしょうか。

だから、あなた方も、これから地球を飲み込んでいくであろう、愛が救われていく大きなエネルギーの流れに、少なからず乗っていく過程で、その大きな自然の流れの中では、自らの持つ、愛を大事にできなかったエネルギーが、確実に重りとなって、あなた方の体を沈めることと思います。

そのことだけ知っておいてくだされば、あとは、ご自分たちの采配で、ご自分たちの歩み方で、自由に活動していってよろしいんじゃないでしょうか。

 

地の神)とにかく地震は起こす、絶対に、こればっかりは、われらの自由にはならん。

 

水色のなかま)はいはい、ここまで。

正樹には、この存在との会話は、まだ難しかったようだね。

 

どうもすみません。僕には、わけが分からなくて。

 

水色のなかま)いや、こういう存在とこの先関わることもあるだろうから、よい機会だと思って、ここにゲストで出てもらったんだけど、君のまっすぐさがよく分かる結果となった。しかし、今後のため、君には、もう一回り大きな自分を体感してもらいたいんだよ。

いいかな、君は、昨日のブログで言っていたように、年功序列とお家主義の人が苦手だよね。それは、生家で、大家族の中で育った君が、母親から、とにかく年上を立てなさい、とにかく家長に従いなさい、と教育され、かつ、母親と気が合わなかったため、兄弟たちに比べて、必要以上に、個性を抑え込まれて育てられたからだね。その生い立ちから考えて、無理はないと思うんだけど、

そんな君は、実は、知らず知らず、自分より大きな人に対して、冷たくなっていることに気がついているかな?

 

あ、分かります。トム君も僕より年上だから、どう接していいのか分からない部分があります。年下とか、困っている人になら、自然に助けてあげられるのだけど、年上の人から、あまり決めつけた考え方を押し付けられると、僕にはストレスです。

 

水色のなかま)地の神は、なんて言っていたかな、われらの身にもなってほしいと、そう言ってなかったかな。

 

言っていました。

 

水色のなかま)その通りのことをしてあげることはできない?気持ちを分かってあげて、その上で、君が一緒に、これからどうしていきましょうか、と考えてあげるとか・・

 

うーん、・・僕には、地の神の気持ちが分からないんです。

なんで矛盾をそのままにしていたのか、僕なら必死で努力します。だって、愛ある人が、いわれなきことで不幸になったら、そのままでいい自分を見失っちゃうよ。そんなの学びとは言えないじゃん。

そこの矛盾には、僕は、多少なりとも譲れないところがあるよ。

学びを与える立場にいるんだったら、そこのところ、しっかりしてよ、と言いたくなっちゃう。完璧でなくてもいいよ、でも、努力はしてよ、と。

 

水色のなかま)そうだよね。その通りなんだ、けど、

 

君の言いたいこと分かるよ。どうにも僕は、まっすぐすぎるんだってこと。それが、僕の強さでもあるんだけど、本当言うと、僕より大きな存在とか、地の神のような人にもね、その方が求めてくださるのなら、一緒に、この先の生き方を考えましょうよと、そういう言葉をかけられる人に、なれたらなーと思うよ。

 

水色のなかま)うんうん、その気持ちが大切だ。

 

いつかなれるかな。

 

水色のなかま)世界の平和を望むならね。

もう一度、地の神と話す?

 

うん。

 

 

地の神)おまえは、学ぶ気があるようだな。

 

はい。先ほどはすみませんでした。

 

地の神)欠点はある。だが、なぜかおまえは憎めん。

 

そうでしょうか。僕、全然だめだと思います。

 

地の神)われらの計画を話そう。地震が起こる、しかし、愛ある者は助けたい。そのために、いろいろな存在との連携が不可欠なんだ。おまえのコミュニケーション能力と、おまえの友人、異次元の存在、ありとあらゆるつてを頼りたい。一致団結して愛を持つ者を守ってくれないかと、われらからの願いを、皆に伝えてくれないか。

 

伝えることはできます。でも、具体的に、どうやって愛ある者を守るんでしょうか。

 

地の神)それは、できるだけ多くの者たちが、自分の役割を思い出すことじゃ。その愛の役割を果たす者は、それによって、自ら愛を発することができ、そのエネルギーが浮き輪となって、その者を守るじゃろう。その法則に気が付かずに、いまだ人間は、自分のエネルギーを、役目でない存在に渡し、身を守ってもらおうとしておる。そんなことでは、身は守れぬのに。

いいかな、地震は絶対くる、そして、愛ある者は助かる、愛あるものよ、今こそ、自分の役割を思い出し、自分が守るべきものを守り、自ら愛を発せよ、この言葉を、ぜひ、たのむ。

 

僕は、子どもを守りたい。それが僕の役目と思うけど、違うのかな。・・みんなのことを助けて、子どもをずっと見てやることができなくなったら、僕の子どもはどうなるのかな。寂しく思わないかな。・・そういうさじ加減も全部、よく分からないままに、なにか進んでいくのは、僕は嫌だ。世界の平和を望むのなら、僕は、なにをどうすればいい・・?

それに、世界って、何・・?

 

 

(僕には、子どもが一番大切だから、異次元に行きすぎちゃうのもなー。)

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