水色のなかま

このブログはフィクションです。物語の設定は主人公の紹介をご覧ください。

第三章 水色のなかま ㉗我が家の犬が死に、生き物は死んだ後どうなるのか、犬に聞いてみた1

水色のなかま)つらかったね。

 

はい、・・ええと昨日、僕の家の犬が、子どもと僕が見守る中、息を引き取りました。

朝は、妻といつもの散歩をして、少し自分で歩けたよーと言っていて、その後は、子どもがずっと膝に抱いて過ごしていました。昼は、僕の支えで水をよく飲み、子どもらがチュールを与えたら、最近は一本食べるのが精いっぱいだったのに3本も食べてくれて、僕はほっと安心して笑顔でした。その後、犬と子どもらが昼寝をしていたら、雨だよ、と教えてくれるようにワン!となき、おしっこもあるかな?と外に支えてつれていったら、また水をよく飲み、その後は、犬は、また子どもと一緒にまったりしていました。

すると、突然、走るような動きをして、子どもが抱きかかえ、みんなで体をさすり、大丈夫だよ、と言いました。僕は、この時、あ、逝かれるんだなと思いました。みんなの見守る中、最後に大きな深呼吸をして、その後は、体だけになりました。

振り返ると、一昨日はベランダでポカポカ陽気を楽しめたし、昨日は、家族のみんなと思い出の行動をして、食べないで心配する僕や家族のために食べてみせてくれてと、僕たちと全部のことをしてくれてから、逝ったんだなと思い、僕たちは、思い残すこともなくて、犬には本当感謝しています。思い出がいっぱいだから、まだグッズを見たら泣けちゃうけどね涙。

 

水色のなかま)さぁ、まだ犬の魂が家にいるうちに、いろいろ聞いてみよう。犬も話したがっている。死んだ後、犬はどうしているのか筆記してみて。

 

うん、話してみる。

〇くん、昨日は、死んだ後、僕の隣で寝たよね。その時に、幻聴でワン♪と聞こえたよ。僕を呼ぶいつもの声だった。だから、まだ魂は、ここにいるんだと思った。今、そばにいるね。

 

犬)うん、僕死んだけど、体ずっと痛かったから、体なくなって楽、いつもの散歩行きたいから、行きたいと思うといけてる、思うと、行ける、それが楽、また帰ってきた。

 

そうなんだ。

 

犬)体の中にいる時、いつもみんなを見てた、外にいて、中の様子が知りたかった、中は入ってみて楽しかった、みんなの姿があってよかった、寂しい時は呼べば来てくれたから嬉しかった。頭撫でてくれるのが気持ちよくて甘えてたらもっと撫でてくれてよかった。

 

足腰が悪くなってからは、家の中で過ごしたもんね。夜鳴くと、僕はそばに行って撫でて、水を飲んで、家の中に滑り止めシートを引いて歩かせたりして、僕のトイレを覗きにきたりして可愛かった。家の中が楽しかったならよかった。

〇クンは、この後ずっとここにいるの?それとも行くとこがあるの?

 

犬)行くところはあるよ、大きな穴が見える、そこに入る、あとは行ける、その後に行くところが僕の生きる場所、そこに入るのも入らないのも自由で好きでいい、入ってから出るのもできる、気が変わったら来れる、中は長いトンネル自分で進めば行ける、行くと次の生きる場所に出る、それを知っているけどまだ行かない、みんなに会いたい、まだいたい。

 

うんうん、気の済むまでいてね。まだ寂しいから、〇クンに似たぬいぐるみを注文しちゃったよ笑。

 

犬)僕、生まれて出てきた時、生きた時、この家族に行くこと分かってた、お姉ちゃんが決めた、僕を呼んだお姉ちゃん、今は、僕よりほかのこと好きだけど、お姉ちゃんが僕を呼んでここに来て、一緒に暮らして、みんなで過ごして楽しかった、僕何も気にしない、すぐ忘れる、僕ママこわかった、だんだんママやさしくなって、パパ、弱かった、僕が守らなきゃと思って吠えてた、いろいろ来たから、見えてないもの、人はみんなやさしかった、道の人、犬と一緒の人、人じゃないものいろいろ来てて忙しかった、ワンワンって。

 

家と家族を守ってくれていたんだね。

 

犬)お父さん強くなった。僕の役割なくなり、僕は居なくならないといけなくて、でも居たかった。そしたら体痛くなって歩けなくて、体動かなくて、だんだん弱って、居たかったし生きたかったけど、体動かなくて、最後にやさしくしてもらいなさいって。

それで、最後に可愛がってもらって、まだ居たいと思ってたら、食べれなくて、お父さん心配して、食べたら、歩いたら喜んでくれたから食べたかった、食べれなくてお父さん悲しんで、僕悲しんでた。それで、最後に食べれた、許してもらった食べていいって、体動かなくて食べてなかったから、もう死ぬしかなかった、死んで、・・・ワンワンワン

 

ありがとう。うれしかったよ涙。もう十分、僕たちをしあわせにしてくれたね。大好き、ずっとずっと。

 

犬)ワンワンワン、パパ強くなった。僕はもう用がないの。好きに生きれるの。次の人生は、犬じゃないよ、犬は終わり、犬はすんだの、気がすんだの、水のみたい。

 

用意してあるよ。お口に湿らせてあげる。

 

犬)ワンワン

 

体のお口にお水を湿らせても、のどが潤うの?

 

犬)ワンワン水飲める、体にお水くれる、気持ちが届く、するとお水飲めたのと同じの感じある、ワンワン好き、お水いつもくれる好き、お父さんの気持ち好き、いつもくれる、気持ちのごちそう、はーおいしいーなー

 

気持ちのごちそう?‥涙、そんなこと言ってくれるの?‥〇クンはなんてやさしいんだ。

 

犬)好きに生きていいって、好きだって、愛情の気持ち、お父さんのエネルギー、居ればいいって、好きにしていいって、愛のエネルギー、全体からしみこんで、満足、幸せ、はー

 

そうだね。世話が下手で、〇くんには申し訳ないほどの、・・

 

犬)お父さんの気持ちがごちそうだった、だから、満足ー

 

僕はね、〇クンにただ居てほしかったんだ。子どもたちも、そのままの子どもたちにただ居てほしいって気持ちでいるよ。〇クンが死んで、改めてそう思ってる、みんなそのままで、ただ居てくれればいいって。

 

犬)好きにしていいからって、気持ち、安心、ほっとする、やすらぐ、はー

僕、外に行ってくる、もうすぐママ帰ってくる。ワンワン

 

分かった。話してくれてありがとうー

 

犬)ワンワン

 

 

水色のなかま)犬は、人間と変わらないルートで次の場所に進むんだよ。犬が人間になることもあるから、人間と犬は、わりと繰り返し経験するアバターではあるよ。犬の役割は、人間の補助だから、犬でないとできない助けがあるから、君に来たんだ。〇クンは、娘さんの声掛りで、お父さんに必要だからって、娘さん同様、君のために来たってこと。娘さん、そのままでいいならよかった。また事態は好転するよ。

 

娘にも、感謝ですね。ありがとう。・・

 

 

 

(我が家の愛犬の永眠の様子 ↓)

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