水色のなかま

このブログはフィクションです。物語の設定は主人公の紹介をご覧ください。

第三章 水色のなかま ㉔念の概念について

水色のなかま)君の周りの異次元動物たちが、君を取り囲んでいる理由を話そうか。

 

うん。えーと、そんなに取り囲んでいる??

 

水色のなかま)たんまりとね。大きいのや小さいの、凶暴な奴もいるけど、みんなおとなしく集まってる。寝ていたり、正樹のことを見守ったり、テンション上げてはしゃいでるのもいる笑。可笑しいね。

 

へぇー。で、またなんで?

 

水色のなかま)ひとえに、安らぐからだろう。

正樹から出るオーラは清浄な水色、そして黄色、とても暖かい色、心が温かくなる。そんなオーラを浴びていたり、正樹に恩があったり、実際好いていて、そばにいたいとか助けたいという気持ちの者もいる。全体的に、そこにいて、なごむんだ。

 

ならば、よかった。

 

水色のなかま)そうした異次元動物のことはまた話そう。今日は、念の概念について話していこう。

 

念とは、人間として生きている者や、または、人間界では生きていない者(つまり、異次元存在や異次元動物たち、元人間だった幽霊や、異次元的に地球において上位とされる存在など)から、その者の思いや熱意、負の感情や司令、もう一歩思惟的なものとして、呪いや術などを送ること、それらすべてをまとめて念としている。

念のタイプには、①念を送っている者の姿までも届くものと、そうではなくて、②心や脳裏に差し込まれる感情的なものや司令的なもの、そして、③受け手の全体をそれで包んでしまうものと、三つに分けられる。

正樹は、そのどれもに経験があるな。

 

はい。①は、幽体が僕に話にくる場合で顔とか浮かんでくるので、とりあえず話を聞いています。②は、心の中が、いつのまにか意味もなく暗くなったり、ある考えに心が誘導されるような感覚があるので、なるべく頭を働かせて、やろうとしていたことをやめたりと、冷静さを保つ努力をします。③は、こうなると、僕自身が他の人物になったようになり、なぜかショッピングセンターで不審な動きをして店員さんに声をかけられたり、大事な場面でできることができなくて失敗するなど、自分ではどうしようもない状況に陥られました。犯罪を犯さなくてよかった。

 

水色のなかま)今まで、いろいろな存在に人生を左右させられてきて、本当に大変だったね。でも、正樹は、こういったすべての念を受け、それらにできるかぎり対処してきた経験があるというわけだから、次には、誰かにアドバイスもできるだろうと思う。

しかしね、正樹のような心に何も隠す必要のない、まっさらないいひと人間は、これで済むんだけど、念によってはうまく人の持つ負の感情を利用して、なにかおかしな行動や思い切った判断に人を歩ませようとするものもあって、確かに犯罪を犯させたり、交通事故を起こさせたりできる場合もあるんだ。

なぜ誰がしかが人間に対してそのようなことをするのか・・。念を与えたのが人間の場合であっても、その者は異次元の有力者と密な関係にあり、力を一つにして、ある人間の輝かしい人生を邪魔する意図があって相違ない。

また、異次元的に指導的な立場の存在であっても、そうした者が、人々に公正な立場で采配なりアドバイスなりする必要があるのに、私的な自分本位な判断で、または、さらにその上の者の命令で、ある者を贔屓にし、ある者の人生を台無しにする、そういった行為に走った者が多いことをここで明言しておく。

・・地球がそれではいけないのだ。

 

今後のことを話そう。

まず言いたい。こんなに異次元生物にただ居るだけで好かれる正樹が、はたして腹黒いだろうか。そういう者におかしな念が与えられるようでは困るのだ。愛すべきやさしい人物が、他の強い念の攻撃により、地球の人間社会で生きられない、生きにくい状況を作られるのは、まったくもって遺憾なことなのだ。

よって、この状況を打破すべく、愛ある者に負の念を送った者の取り締まりの強化と、その念を受け取った者がいくら許していたとしても、その者には地上にて、愛ある者として、有意義な役目を全うしていただきたいこともあり、負の念の全廃をここで約束したい。

考えてもみてくれ。出る杭は打たれるという、しかし、彼らは出ていない、むしろ遠慮がちであり、彼らは愛ある人間なだけで出てもいないのに、これからの世で、愛ある者がどんどん優遇されていくと見るや否や、有望な人材をまずつぶし、そこに自分たちの勢力を滑り込まそうという考えや行為が、すでに愛ではないのだし、そういった者たちの取り締まりは、愛の星地球の管理者として、当然のことだとわれらは自負しているのだ。

取り締まりは強化される。愛ある者が大切にされる。今後の地球の人間社会は、どんどんとそういった傾向が強くなる。このこと、言い切らせていただきたい。

 

お話の内容、よく分かりました。

 

ところでさ、僕に集まってくる異次元動物たちは、僕のことを好いてくれてて、すごく嬉しいんだけどね、

それで、さっきね、4月8日にシリーズ第3作目の映画、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』が公開されることもあって、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』を観ていたんだ、

そうしたら、ノーマジの魔法界でない人間、ジェイコブが、初めて見る魔法生物を「かわいいなー。」と言って、餌をあげてるシーンで、僕の胸がキューっとなって、いいなー、という感情がギューッと胸を占めつめたんだ、痛いくらい。それって、僕の気持ちじゃなくて、僕のそばにいた、異次元動物の気持ちだったんじゃないかな、と思う。

ここにいる魔法動物たちは、僕だけじゃなく、本当は、もっといろんな人間と触れ合ってみたいし、映画みたいにああやって交流したり、そばにいることを意識してもらいたがっているんじゃないかな。そのことを、このブログを読んでいる人に、少しでも伝えられたらと思って。

 

水色のなかま)君に集まる魔法動物たちは、本当にやさしい愛らしい念を君に与えたね。この先も、そういった念のやりとりでいっぱいの異次元、そして現実社会にしていこう。おかしな念を取り締まる僕たちの手柄じゃなくて、念を発する人たちが、やさしい気持ちで生きていたなら、取り締まる必要なんてないくらい、異次元が、やさしい思いばかりになるよ、きっとね。

 

うん、そうなったらいいなー。僕、動物たちのこと、紹介したい、誰かに引き渡せる機会が、この先生まれるかもしれない、そう思うと幸せだよ。

 

水色のなかま)次回は、君が、今ふと思った、人間界のペットの世話と、異次元の異次元動物たちの世話の違いについて話そう。

 

わー、それは嬉しい。ありがとうー。

 

 

 

(ジェイコブの動物とのシーンは、10,30から12,30まで ↓)


www.youtube.com

 

 

(僕のパソコン中の様子↓)笑

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