水色のなかま

このブログはフィクションです。物語の設定は主人公の紹介をご覧ください。

第三章 水色のなかま ④異次元の異種族同士の争いとカルマについて

水色のなかま)今日は、気分はどうかな?

 

はい、わりあい良いですが、背中にちょっと違和感があるかな。

 

水色のなかま)そうだろう。昨日、君にしたことを教えよう。

・・ちなみに水色の種族は、地球ができた時から、愛の結晶とともに生き得た生物だから、その身は愛のエネルギーで満たされ、それでなくとも一番初めにここ地球を統治し、その後、皆の種族を迎え入れた存在として、遠い遠い全ての神、一番初めの神、つまりは大いなる意志の許可を持って、地球に生ける人々に、何らかの異次元的処置を施すことを許されており、その全権はわれらにあり、公平に、かつ慎重な判断をして、各種異次元の存在を身に含む人の体の異次元部分に、ある程度の修正を加えることができる、そういった存在であることを始めにお伝えしておこう。

 

はい。

 

水色のなかま)そして君には、人のカルマを背負いすぎている不自然な状態が見てとれたので、そのカルマを、本来それを持つべき人のところに、すべてお返しするということを行った。同時に、君が人のカルマを担いでいたことで、君の子どもにもカルマが分け与えられている部分を調べ、そのカルマをも本来持つべき人のところへ、先ほどすべて配ったところだ。

子どもへの処置は、君の体を通して行われた。君の背中は、そういう意味で大きく開かれ、また今は、君の家族以外の水色のなかま出身の人間たちも、同じように人のカルマを背負って心に深い傷を負い、自分がもはやどういう人間だか分からなくなっている状態の、悲惨だが、カルマを背負った友の誰一人とも助けない理不尽な現実を突き止め、その者らの不自然なカルマも、悪いが君の体を通して、清浄な状態に処置させていただいているのだ。世話をかけてしまってすまない。

 

いいえ、大丈夫ですよ。・・今まで僕は、他種族の異次元の方々や、他種族出身の魂を持つ人々との関りにおいて、心身ともにうんとつらい目にあってきましたから、それに比べたらなんともありません。苦しんでいるのに、自分が助けた相手にも見捨てられてこき使われているような方々を、僕は労わりたいです。もう休んでほしい。

 

ありがとう。これでいっきに片が付く。

では、題名にあるように、どうして水色のなかまが、こんなに他種族のカルマを引き受けたのか、話そうと思う。

 

はじめ、われらが愛の地球とともにいた。

そこに、ありとあらゆる異次元の存在たちが降り立ち、この地球を、愛のステージとして、あらゆる異次元の他種族同士の存在が共に暮らそうと、提案があり、われらはそれを監督する存在として在りながら、皆の振る舞いを見守っていた。

始めは、異次元での争いだった。・・ここでご説明したいが、常識の違う者同士が同じステージに隣合えば、始めは争いから始まる、そして、互いを知り、徐々に互いを理解し合い、仲良く付き合えるようになる、そういう手順を踏むことも、われらは賛成していた。争いも、互いへのコミュニケーションの一つ、と。

しかしながら、争いは絶えず、特に、元は一つだった後、二つに別れた種族同士の、両極端な性質を持った光と闇の種族は、一つの時は互いを補い合うエネルギーだったものが、それだけに重なり合う共通部分が何もなく、一向に戦いの刃を、互いにひこうとは思わなかった状態だった。

だが、その後、光と闇が互いに争うことでそれぞれの勢力が弱まり、他の異次元の種族に漁夫の利をされそうになったところで、これはどうやら住み分けをした方が良さそうだ、と双方とも結論にいたり、光は地球の3次元より上で、闇は3次元より下で過ごすことが決まり、それぞれの地球の場所で、互いの勢力をどんどん増し始めたのだ。

そして、残りの異次元の種族は、光と闇のどちらかに従ったり、双方を行き来する役割をなしながら、各自の特性に合わせて、いろいろな場所で過ごすこととなった。

その後で、宇宙人たちの手により、地球に『人』という生き物が作られ、地球の3次元をも、今度は、『人』の体を使うことによって、光と闇は、互いに争って、3次元での縄張りを広げていく方向に、それぞれ進んでいった。

その、『人』をアバターとして3次元までも侵食していく行為は、まったく良くなかった。『人』は、3次元に体を持つ存在で、争えば、すぐに死んでしまうから。

そうした争いを防ぐべく、いよいよ水色のなかまも、自らの魂を『人』というアバターに含ませ、3次元の人同士の中に入って、争う双方の中和剤として、双方の間を埋める水のクッション的存在として、生き始めたのだ。

それが、実は、結果としてはよくなかった。われらは、光と闇を信じすぎていた。また、それに準じた存在たち、天使や悪魔や、精霊や亡霊・妖怪など、そうした異次元の存在の「学びたい、仲良くしたい」の言葉を信じすぎたから、われらの魂を奪い、「それを返す前にもう一度人生をやり直させて」の言葉を信じすぎたから、一時のことと思って思いやりで貸したわれらの魂が、永遠に返されることなく、そのせいでわれらがかぶってしまった彼らのカルマを、永遠に持たされ続け、時がたち、何度も、何千回、何万回もの転生の果て、われらの魂はすっかり異質のものとなってしまっていた。

同時に、われらの魂を天性のたびにつぎつぎ多く保有していった光と闇は、地球上で、始めにはなかった権力を持ち始め、われら水色のなかまに代わって、地球の全次元に住まうありとあらゆる存在たちの監督をし、その力を光と闇でほぼ二分し、互いを双方つぶさぬ取り決めのもと、小さな争いはあるが、双方が地球で生きながらえ、繁栄できる道を進んでいた。

そしてこのほど、光と闇のそうした行動が、どうやらわれらを含む皆の大きな神、大いなる意志に伝わったことで、この地球での愛のありどと生き方の是非を、もう一度水色のなかまに監督してほしいと命じられ、他種族間にいつのまにか広まっている暗黙の了解と、地球という愛の星に生きるにふさわしくない振る舞いの是正を、できるところから少しずつ進めている次第である。

この国は、少しずつ良くなっていく。なぜなら、愛ある者が愛を恵まれ、愛なき者は自分が他者に与えたものと同じものを与えられる、そういったエネルギーの流れが再び引き戻されて、自身に返って来るものを見て、自分が何者で、他者が何者であるのかが、はっきりと見て取れる世界となり、みなが愛を自らから発出できる自分になることを、心から目指せるようになるからである。

正樹が、このほど子育てにいそしんだり、年をとった犬の世話に一心に取り組んだり、家族を理解しようとつとめたりして、自らの心をやさしくやさしく持っていくのは、この者の習性であり、それが、水色のなかま出身の魂の特質とも言え、地球ができた頃に愛の結晶から生まれた種族出身ならではの特質であり、それこそが正樹なのだから、そのままの自分で不安を持たずに進んでほしいものである。

われらはこれからも、異次元から、愛の道にそぐわぬおかしな慣習や、愛をうたっていながらはびこる矛盾した取り決めなどを、少しずつ無効としていく。そのやり方は、異種族から貸していた魂や力を取り戻したわれらが、われらの持つ独自の業で、『人』に分からぬように、異次元的操作をしていくことだと伝えておく。

この地球に、地球外の異次元的存在を受け入れた時も、『人』をアバターとして体を借りて、ありとあらゆる種族が地球上で生活を始めた時も、目的は、愛の星地球に住まう存在としてふさわしくなるために、他所属同士で切磋琢磨したい、という皆の意志を信用したうえで承知したものであって、それがいつまでたっても達成されないと分かった今、地球を労わるためにも、もうこれ以上の地球上での不条理は、許されざるものとする方向に、世界のエネルギーが向きを変えているのだ。

『長いこといわれなきカルマを背負い続けてきた者たちよ、もうそろそろ自ら幸せを選びなさい。長いこと嘘偽りないと言い切り、それでいてその言葉に矛盾した選択を繰り返してきた者たちよ、そろそろ自ら責任を取りなさい。そして、みんな、そのままの自分を知りなさい。』これが、大いなる意志のお考えであり、われらはこの言葉に従う。大いなる意志のお考えは、そのままがエネルギーの流れだから。

 

次回の話は、・・・愛ある者は愛を与えられ、愛なき者は、自らが他に与えたものを与えられる、という世の中に、これからはなっていくと聞いて、それをにわかに信じられぬ者もいるであろう。日本が、地球が、そうなっていく理由やエネルギーの話など、解説していこうと思う。

正樹よ、筆記をご苦労だった。また、異次元的処理の手伝いをありがとう。よく休みなさい、または、楽しみなさい。

 

はい。ありがとうございます。

 

 

地球に降り注ぐ大いなる意志の力 ↓

 

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