水色のなかま

このブログはフィクションです。物語の設定は主人公の紹介をご覧ください。

母と話そうと思ったこと

(今日も、僕の異次元の友達、ダウスとブルーとしゃべることになると思うんだけど、

今回は、僕の母について話そうと思っているんだ。)

 

ブルー)俺の名前を後にするな。

 

ダウス)慎重に書かないとだめだぞ。

おまえには敵も多い。おまえが自分の子の一人を誤解していたように、おまえを誤解している民が五万といる。おまえの思慮は、普通には理解されがたい。第一、誰の味方にもなるのに誰の味方でもない、その立場がすごく危ういんだ。組織もない、守ってくれる母体もない、借り貸しなしの友達しかおまえにはいない、それも、異次元にしかいない、異次元の友達は、もとはいろんな所属のある身、その所属からNOが出たら、俺らはみんな帰らなければならない、あとにはおまえが独りぼっちだ。

 

(そうだね。改めて言われるとすごく不安になるよ。

僕も、自分の所属が無いことに、ずっとコンプレックスを感じていたよ。いざとなったらみんな敵、当たり前にそうなる。僕は誰かと誰かをつなげる性質があることは自覚しているけど、みんなが仲良くなって、用が済んだら僕は必要ない。役目が終わったら、とたんにみんなには、僕の存在が邪魔になる。それで、実際、何回も僕は職を変えることとなった。しかたないよ。家族だけが、ずっと僕を見ててくれてる存在で、家族しか、僕にはいないから。)

 

ブルー)その、家族を広げていくのがおまえなんじゃないか。自分の母親にコンタクトを取るんだろう?大丈夫、おまえならきっとうまくやれる。

 

ダウス)だから、慎重に、な。あれが怒り出したらえらいことになる。

力で制したら駄目だ、愛で諭さなきゃ。おまえの愛が、異種族の垣根を超え、自分への仕打ちに対する恨みを超え、人生のあらゆる後悔を母親のせいにする気持ちを超え、愛の一粒になった時、その稀な状態でないとあいつには届かん。

あいつは、これまでの人生を生ききり、集大成を飾りたいと思うあまり、自分の落ち度を認めたがらない、その上、今まで何千回目の転生で、同じ生き方で勝ち取ってきた愛の粒子が自分を幸せにしてきた実績があり、その生き方をおいそれとは捨てられない。今後は、そういう生き方をしていると、地獄行きだというのが伝わるはずもない。

今までの地球に比べたら、確かに地獄だが、命を全うした後で、あの者と似た者同士の人たちとの暮らしが与えられるが、それが必ずしも不幸とは言えない。案外幸福な可能性だって出てくる。そういう状態で、もしかしたら、母には言わなくても母は不幸にならないかもしれないという状況の中、おまえが母を心配して愛になれるか、それとも、子どもの幸せを母に頼む形にするのか、おまえが母を変えようとしていることは、愛なのか、愛じゃないのか。

子どもが母につかまって、母のストレスを受け取っているらしいと感じた時、母に対してとてつもない怒りがおまえに走った時、子どもが母を介して人生の試練を経験しているとは思えなかったか。子どもはそれに耐えうる人間だと思えなかったか。

 

(ダウス、言い返すことがなにもないよ。僕は、間違っているんだろうか。)

(母が、僕の粒子を失っていって、今後どうなるのか、きっと生き方の勝手が違って困るんじゃないかと思って、心配になったんだ。それと、母が可愛がっているやさしい僕の子どもに、そのつもりはなくても、母のストレスが浴びせられていて、母と交流した後は、格段に元気がなくなるんだ。その両方の心が、僕にはあるよ。)

(・・だけど、ダウスの言うことは、全部正しいとも思う。

異次元のことは、証明できないもんね。やはり、現実に結果として表してきたことが、実際には強いのかもしれないね。母は、僕には冷たく厳しかったが、表向きはほかの家族たちには良妻賢母だった。父を出世させ、父をある意味幸せにもした。僕は、でも、父がはたして幸せだったのかな、と疑問だった。出世なんか望んでいない父だったから、定年とともに死んで、無理していきたんじゃないのかな、って。)

 

 

(あ、今、母から念が来た。)

 

『正樹が幸せになりますように、正樹が幸せになりますように・・』

 

(・・自分に嘘をついていない?本当は恨んでる?)

 

『‥恨んでる、なんで私の思い通りにならないのか、・・』

 

(なぜ、自分の思い通りにしたいの?)

 

『・・正樹がうらやましい、私も幸せになりたい・・』

 

(今、不幸なの?)

 

『人に勝てば、幸せになると思ってた。人に勝っても勝っても幸せじゃない。一時は幸せ、でも、すぐに優越感はなくなり、負けた人には友達がいて、私には友達がいない、

正樹は家族に恵まれている、うらやましい、私は今一人で家の中にいる、誰もいない、引き上げてくれる年配者もいない、誰に仕えていいのか分からない、正樹の子がプラス思考でとてもやさしくて、関わりたくて連絡を取っている、やさしくしてもらえて疲れが癒される、それでさえも否定されたら自分はどうしたらいい?。この子に仕えたくてお菓子をどんどん送るけど、正樹から子どもが困っているからと止められた、困らせているつもりはなく気持ちを受け取ってほしいだけ、でも、人の気持ちも考えて!と正樹に言われた、・・』

 

(母さんは、僕を毛嫌いして、家から追い出したよね。だから、僕は自分の居場所を見つけて、愛ある家庭を築いてる、母さんに与えられた罪悪感と劣等感に巻き込まれながら、あらゆる体験をして、失敗を重ねて、家族に詫びて、悲しみも苦しみも経験して、文字通り、死ぬほど努力してね。その家庭に、母さんの価値観を持ち込んでほしくなくて僕は抵抗した。母さんは、そんな僕の最後の砦に、どうしてそんなに悠々と入ってこられるの?僕には、もうここ以外居場所がないんだよ。)

 

『違うの。正樹の生き方がまぶしくて、入れてほしかったの。本当にいい子に育てて、私の子どもたちは、誰も私を愛してくれない、父さんがなくなって、近所の人生の先輩も亡くなって、もう誰に仕えても評価をもらえなくても、自分で尊敬できない人にも仕えて、仕えるしかできなくて、‥正樹は、どうしてそれをせずに幸せなの?それが知りたくて、教えてもらえるのなら、教えてほしい、生き方のコツを・・』

 

(母さん、僕はね、母さんのことを全部好きで生まれてきたんだよ。だから、母さんの心を読んでマネをしたよ。好きだからしてたの。でも、母さんはそれをひどく怒ったね。僕は混乱したよ。母さんが思ってたことなのに?、と。

僕は母さんのことを愛してた。でも、母さんは、母さん自身のことを好きじゃなかった。醜いと思ってた。おかしな思考を消そう消そうとしてた。でも、人を恨んで何が悪いの?人のせいにして何が悪いの?そのままの母さんで、どうしていけないの?、僕は、多分、それを母さんに教えたくてそばに生まれたんだね。でも、母さんは、とうとう、僕を好きにはならなかったね。

そんな僕に、なにができるのかな。母さんが認めていない僕が、母さんに、なにかできるのかな。)

 

『正樹、愛してほしい。正樹なら、こんな私を愛してくれるはず。それをしてくれないのがくやしい。一人ぼっちで悲しい。』

 

(母さんは、自分を愛せない?自分の周りにいる、自分と似ている人を愛せない?その人たちを愛すことで、自分の心がすごく幸せになるんだよ。疲れるのは、無理しているからなんだよ。人の評価を得ようとするから無理するんだよ。自分の中だけで合格点を出して、それを自分で喜ぶ、その繰り返しでストレスはたまらなくなるよ。どう?やってみる?)

 

『正樹と話したい。・・』

 

(人って、本音はそうでも、いざとなると態度は違うこともあるから、僕は慎重にするよ。僕からは電話はかけない。だけど、母さんから、聞きたいと連絡をくれたなら、僕は歓迎するよ。)

 

『正樹、母さんは、もう正樹を幸せにはできないから、正樹を手放すことにするよ。これからは、〇〇家(妻の実家)の一員として、仲間に入れてもらって、幸せでいてね。正樹の子どもたちも、手放すのはすごく寂しいけど、もう関われないね。今、◇◇家(僕の実家)のご先祖様からお達しがあった。もうおまえは正樹にかまうな、正樹のおまえに対する役割は、もう終っている、正樹を取り込もうとするな、それはもう許されていない、そういう生き方は今世この時まで、これからは、だれも、勝っても押しのけても美しい粒子をくれない。この先は、一人で生(行)きなさい、そう言われた。・・』

『・・あ、でも、諦めきれない、子どもたち、あんないい子たち、なんで正樹だけに?!私には、どうして与えてもらえないの?なんで正樹はあんないい家族なの?私はどうしてダメなの?分けてもらえないのはどうして?親なのに?子どものものは親のものよ・・!』

 

 

ブルー)母親も、心の中で苦しんでいるようだな。

 

ダウス)捻話での話は、現実の半分にも満たない、意識の中で話せてこそ、人の心には届く。現実に、何かをしてやるのが、やはりいいだろうと思う。なにか、できないか?

 

(そうだね、いろいろ考えてもいるんだけど。・・)

(母は、今は地の存在、闇の魂だから、僕とちょっと勝手が違ってて、年功序列とか、上下関係がすごく大事な考え方なんだ。愛とかよりね。だから、僕の価値観で話すと、まずは教えること自体が失礼なわけ。目下の存在で、肩書や実績が何もないから。)


ダウス)まぁ、そういう正樹からの言葉を果たして信じるのか、という試され方を、皆がされなければならないことがあって、必要のある無職、無実績なんだがな。

 

(まぁ、それはいいとして、そんなこと言っても現実じゃ通用しないから。笑

母は、自分が仕えた父が不幸だったと思いたくない、でも、実際、母からの応援は、すごく進む範囲を限定されて、その人自身の生き方を否定するような、限定的な力添えなんだ。母の期待に応えられないと役立たずの部類に振り分けられちゃう、そうなると、そういった価値観がみんなにも広がってしまい、本人もそう思ってしまい、うまく生きられなくなるの。僕がそうだったから。笑

僕は、僕の子どもが母さんの期待に沿えなくても、もちろん存在を否定しないし、・・

あ、また来た。)

 

『正樹は、いい子を育てたのは認めるけど、それをどうして私には与えてくれないんだろう、私にも与えてくれればいいのに、ここで一人でいて、さみしいのに、親より自分がいいのかね、財産をもらえなくて親孝行のかいがないと思っているのかね、財産はあげなくても、気持ちは、‥気持ちも与えてないけど、・・私は、何も正樹には与えてないけど、・・・じゃあ、当たり前なんじゃないか・・え、私の考えが横暴なの?…そう思いたくないけど、‥いやだ、正樹があっていて自分が間違っているなんて思いたくない、・・じゃあ、なぜ正樹は幸せなの?・・人を幸せにしているからじゃないの?・・正樹にあって私にないものは何?・・愛とやさしさ、‥正樹は私にやさしかったのに、私はいつも正樹を無視して、‥挙句の果てに、可愛がりもせずに、自分を可愛がれと要求している・・?私は、いったいなんてことをしてきたんだろう・・』

 

(母さんだって、人のことを助けてきたじゃない。そのことはどう思うの?)

 

『私の人助けは、全部自分のため、自分の居場所づくりのため、正樹の過程に自分の居場所を作りたくて、‥物をあげて子どもを取りこみたくて、正樹を捨てて、子どもだけ取り込んで、正樹の子どもも正樹を捨てればいいのに。』

 

(そんなことを思っていたの?・・冷たいよね。親にしてはちょっとね。)

 

『だから知られてはいけないのに、お父さんだって、愛してなんかいなくて、いつかこの家を自分のものにしたくて、ずっとしてきてて。』

 

(それは嘘でしょう?)

 

『いや、本当なの、お父さんが出世するのが自分の夢だから、死ぬほど尽くして、家庭を思うがまま動かしたくて、お父さんにとにかくこびて、反対者を撃退して、長男にこびて、正樹の言動を怒ってもらって、なのに、長男は家を出て、正樹も当然私氏を嫌って、途中まではうまく騙せていたのに、なんでばれたのか、嘘つき通して真実にしたかったのに、それでいつも褒美をもらえていたのに、それが揺らいだら、今まで何をしてきたのか分からなくなる、つらかったことも苦しかったこともあった、愛情に負けそうになっても、自分が仕える人を変えなかった、自分のため、やさしい人を犠牲にして、それは許されたから、勝手に消えていったから、私に文句は言えない人にだけストレスをはいて、あとは繕って、偉い人には良いとこばかり見せて、弱い奴には従わせて、やさしいふりをして、ぼろを出さないで・・・、こんな生き方の私が、報われるはずない・・・・』

 

(ちゃんと自分では分かっているんだね。

でも、それの何がいけないのかな、大事なのはこれからだよ。自分のためにも、人のためにも。)

 

『これからのため、正樹と話してみようか。・・』

 

(母さんは、何も悪くない。)

 

『私は、悪くない。』

 

(そう。すべては、そこからだよ。)

 

『私は、悪くない。・・』

 

 

ブルー)もういいだろう。くるしいだろう。体。

 

(だいぶ粒子が違うからね、でも、いい話ができたよ。)

 

ダウス)こいつは、人様の恨みを五万と買っているから、そのヤニがひどいよ、そのヤニにやられて、人は普通に接することができなくなる、ヤニの浄化をおまえがお役御免となったから、母親は自分がこんなに汚れる生き方をしてきた分、それにブレーキをかけないといけない、その役目が正樹だった、できるか?

 

(分からない。こわいよー笑)

 

ブルー)もう糸口を見つけたようだな。リハーサルを大事にして、やってみろ。

 

(えー、いやだー、笑)

 

 

 


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