水色のなかま

このブログはフィクションです。物語の設定は主人公の紹介をご覧ください。

死んだおじいちゃんより

まあちゃん、昨日はありがとう、俺の話を聞いてくれて。

すまない、いろいろ頼んでしまって、でも、まあちゃんならやれると思うから。

 

(できることはするよ。でも、完璧には無理、人のことも家族でさえも、無理には動かせない、でも、声はかけてみるよ。)

 

よろしく頼む。

 

家にいるとむくんを頼む。

 

(分かった。ちゃんと支えるから大丈夫だよ。)

 

とむくんには、霊感があって、その力で芸術の道に突入した、開かれた世界で力を発揮し、多くの富と名声を手に入れたけど、チームワークが分かってないし、自分の意志を曲げられない、まあちゃんからうまく言いほどいてあげてほしい。説明が分からないタイプではないから。まあちゃんの言うことなら聞くから。

 

(分かった。)

 

いいか、霊感はな、その力をうまく使えばとても素晴らしい力で、それを持って生まれてきた連中は、心がやさしいから、自我があってもみんなに主張できず、思い描く平和地図を世界に広げることができない。かと言って、自分が出世するまで待ってみたとしても、やさしい上司には、自我よりも部下や同僚の幸せを優先してしまって、そうした意味でのリーダーシップをとれずに終わってしまう。やさしい思いややさしい理想があっても、表立って表現できないのが、やさしい世界だ。

 

(よく分かるよ。)

 

まあちゃんはやさしいけど無鉄砲なところがある、つい口が過ぎる、でも、そうした正直さが、意外と人の心を打つし、思っていることが悪ではないので、出してしまっても返って人に好かれる相が出ているから、心配しなくても大丈夫。やさしい者には心に届く言葉だ。

 

(うん。)

 

実家のお母さんはお母さんでやるだろう、とむくんは片付けができないから、もうお母さんの家族とは縁を切って、こっちの家を片付けてほしい。おまえは〇〇家なんだから。

 

(うん。)

 

今から〇〇家のことを話すぞ。

〇〇家は、先祖代々巫女・神主の種族で、その血がまーちゃんにも流れている、エネルギーが一直線にまあちゃんと子どもに向かい、そこに向かってみんなが祈りをささげている。今まで我慢してきた分、今が心機一転の時期、自分の我を出す時であるぞ、と力を合わせている。先祖代々の力が目覚めようとしている。子どもを中心に、花開けと。

 

(僕は、結婚してから〇〇家なのに、血が流れているの?)

 

婚家は、おまえの還る道だった。実家のお母さんの元に生まれたのは、修行の一環で、終わったから元の家に帰るんだ。待っていたよ。おつかれさま。

 

(そうだったんだ。やった。)

 

だから、義実家といえど自分の家と思って掃除してもらっていいんだよ。みんなも喜んでいる。

 

(ならよかった。)

 

長い道だったけど、生きてるうちは、こんな話もできなかったけど、死んでよかった。ちなみにとむくんは、人間じゃないものだからね、自分に悪いは見当たらないから、それは、おまえもそうだし、おまえの家族もそうだから、一角の者たちが集まれば、お互いうまくいかないこともあったけど、まあちゃんがそこの場の調整役、みんなと心通じるから、個性を大事にしてくれるから、任せて安心している。調整役の天才だから。

 人間じゃないものと人間、ここには二種類の人種がいる - 水色のなかま (hatenadiary.jp)

 

(・・・。)

 

これを機に、とむくんの力になってやってほしい、無理して従うでなく、いかんなく意見を言い、相手をしてあげてほしい、人柄だから。人柄で大丈夫だから、うまい下手でなく、人柄がいいんだ、まあちゃんは。

 

(うーん・・。そうでもないんだけどね。)

 

もうお母さんの魂は背負ってないじゃないか。大丈夫だ。

 

(そっか、なら大丈夫か。笑)

 

(よく分からないけど、祖父の言うことなら信じられる。自分の祖父でなく、妻の祖父だけど、なぜか信じられる。・・これって、変かな。笑)